コンクリート:[硬化コンクリート]小型 / 標準型 高濃度中性化促進試験装置
MIT-639-3-18, MIT-639-3-52
[製品技術概要]
近年、カーボンニュートラルに向けた取り組みにおいて、コンクリートの炭酸ガス養生・炭酸ガス固定化実験が注目されています。
本装置は、CO₂濃度90%までの試験が可能で、高濃度中性化促進試験に適した装置です。
特長として、 庫内の温度・湿度・CO₂濃度を一定に保ち、また、気流の偏りのない構造で、
試験槽内のどの場所でも安定した試験環境を保ちます。
さらに、扉の誤開閉を防止するドアロック安全機構や、試験終了後に高濃度CO₂を強制排気する強制排気装置、
試験室の酸素濃度低下をアラートする酸素濃度計などを備え、試験の安全性を確保します。
※画像の、本体底部キャスター及び操作盤の記録計はオプション仕様となります。
扉の自動ロック機能と炭酸ガス強制排気装置装備の安全設計
試験槽の扉は、試験中の誤開閉を防止するため、「安全自動ロック機能」を有しています。
試験終了後は、強制排気装置により槽内のCO₂濃度が安全な値まで低下すればロックが解除されます。
また、ドア部はCO₂が漏れがない構造です。
酸素濃度計も装備し、試験室の安全を確保
試験装置外部に酸素濃度計を装備しており、万が一、試験室の酸素濃度が低下すればアラートが鳴ります。
左右対流構造で、安定した試験環境を実現
マルイの中性化試験装置は、空調室で調整した空気を、試験槽内を左右一定方向に対流させますので、
槽内のどの位置でも安定した温湿度・CO₂濃度を得ることができます。
また、加湿器を試験槽外に設置することで、余分なCO₂の取り込みがなく、省コストです。
その他、ドレイン水は再度、加湿器に戻る構造ですので、節水にもつながります。
静電容量式湿度センサで、湿度管理精度も抜群
従来の中性化試験装置では、乾湿球式の湿度計によって湿度管理を行っていました。
ですが、この方式では、ガーゼ(ウィック)の取り扱い、通風条件、水質、温度変動等で誤差を生じる可能性があり、
常に正確な測定値を得るには、かなりのノウハウが必要となります。また、ガーゼ(ウィック)の劣化などが起こらないよう、管理・取替えの必要があります。
マルイの中性化試験装置では、静電容量式の湿度センサを採用することで、こうした測定誤差や、管理の手間をなくし、試験槽内を常に安定した条件に保つことができます。
特 長
●独自の左右対流構造で、槽内のどの位置でも安定した温室度・CO₂ 濃度分布を実現
●静電容量式湿度センサの採用で、測定誤差・ウィック管理の手間がない
●扉からのCO₂ 漏れ対策と、ドアロック安全機構を装備
●扉を開ける際には炭酸ガス強制排気機構で試験の安全性を確保
●装置外部には酸素濃度計を装備
●槽内はオールステンレス製で腐食トラブルがない
仕 様
温度制御範囲 | + 20 ℃ ~ + 60 ℃ ± 1 ℃ |
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湿度制御範囲 | 30 ~ 90 % RH ± 5 % RH(温湿度制御範囲による) |
CO₂ 濃度制御範囲 | 0 ~ 90 % ± 1% |
外寸法 | ・MIT-639-3-18型: W 1050 × D 890 × H 1920 mm ・MIT-639-3-52型: W 1450 × D 950 × H 2000 mm |
内寸法 | ・MIT-639-3-18型: W 530 × D 540 × H 740 mm ・MIT-639-3-52型: W 700 × D 850 × H 1220 mm |
材 質 | (内外装・冷却器ともに)ステンレス鋼板製 |
棚板耐荷重/枚数 | ・MIT-639-3-18型:100 kg / 段 × 4 枚 ・MIT-639-3-52型:100 kg / 段 × 6 枚 |
湿度センサー | 静電容量式電気センサー |
温湿度対流 | 左右方向に対流型 |
ドア | 二重特殊パッキンとし、CO2が漏れない構造 安全自動ロック扉(キー付) |
安全装置 | ヒーター過昇温度防止機能 / 加湿器 /過昇温防止サーモスタット / ファン / 冷凍機用過負荷防止リレー /酸素濃度異常時 CO2 供給停止機能 |
オプション | 記録計 / 底部キャスター / 炭酸ガス用ボンベ切替機構 |
※ 大型仕様・高温仕様・低湿度仕様等の特別設計品も対応可能です。詳細はお問合せください。
温湿度制御範囲
湿度制御範囲は右図の通りです。
その他
大型仕様、高温仕様、低温仕様等の特別設計品も対応可能です。