1. ホーム
  2.  > 製品紹介
  3.  > 地盤:[現場調査]
  4.  > 簡易支持力測定器 「キャスポル」

地盤:[現地調査]簡易支持力測定器 「キャスポル」

MIS-244-0-62

[製品技術概要]

「簡易支持力測定器 キャスポル」は、地盤の支持力特性値などをリアルタイムに評価できる三脚状の測定器です。
操作が単純・簡単で個人誤差が抑制でき、また反力が不要の為、狭い場所や山間部でも適用可能です。

測定原理は、加速度計を内蔵したランマーを地盤に落下させ、その衝突で得られる衝撃加速度の最大値から構造物などの基礎地盤の支持力計算に必要な強度定数を計算します。
本装置一台で、K30、qc、CBR、c、φの測定(衝撃加速度からの換算値)が可能です。

1台で地盤の支持力計算に必要な各種パラメータを測定

キャスポルは、加速度計を内蔵したランマーが地盤に衝突した際に得られる「衝撃加速度(Ia値)」と地盤定数との相関関係を利用し、 CBR、粘着力(c)、内部摩擦角(φ)、コーン指数(qc)、道路の平板載荷試験から得られる地盤反力係数(K30)などの測定が可能なすぐれものです。

これまで、こうした値を測定するには、平板載荷試験、CBR試験、ポータブルコーン貫入試験、 各種圧縮試験等で対応していましたが、 試験が煩雑だったり、結果が分かるまでに時間がかかったり、 また施工場所によっては反力装置が設置できず、試験が行えないなどの問題点がありました。

キャスポルはこうした問題を解消する、
「操作が簡単で、測定時間が短く結果がすぐ分かる」
「軽量で持ち運びが楽」
「反力不要で、狭い空間でも使用できる」
といった特長があり、かつ1台で各種の値を測定することができます。(相関値)
ぜひ現場での施工管理用、または従来の原位置試験の補完用測定器としてお役立てください。

許容支持力度の算定

キャスポルで測定できる「φ」と「c」の値と、国土交通省告示1113号、建築基礎構造設計指針の「極限支持力算出式」を使って、 地盤の支持力を算定していただけます。「サポートページ」に算出手順を載せていますので、 よろしければご参照下さい。

データシート(報告書)の一例

キャスポルデータシート記入例 キャスポルデータシート

右は、参考資料としてのキャスポルを使った試験用のデータシート(サンプル)です。
ご参照ください。

▲pagetop

公益社団法人 日本材料学会による 『 「地盤改良」に関わる技術評価証明 』 において、 キャスポルを用いた技術は次の性能が確認されています

・衝撃加速度測定器(キャスポル)で測定される衝撃加速度(la値)は、従来の原位置試験の補完値として使用することができる。
・衝撃加速度測定器(キャスポル)を用いることで、支持力等の原位置試験測定に使用する数値を迅速に得ることができる。
・衝撃加速度測定器(キャスポル)が正しい結果の表示と再現性を維持していることを、定期的な検定で確認することができる。
(衝撃加速度法による支持力等の原位置評価技術 平成29年8月 第3回更新)

操作手順

1.キャスポル本体部の三脚を伸縮させ、水準器を見て垂直に設置します。
2.ランマーを引き上げ、ストッパーに固定します。
3.スイッチレバーを解錠し、ランマーを落下させます。
4.ディスプレイに表示された測定値を確認し、「リターン」キーを押します。1つの測定地につき、5回測定します。
5.次の測定地へ移動します。
6.すべての測定が終了したら、プリンターと接続し、印字ボタンをおします。

測定データの表示

● 測定値表示画面(表示器)

データが即時に表示されますので、値を確認しながら測定していただくことができます。
1) 日付:測定時の日付を表示します
2) 測定ポイント数 :5回測定値を記録するたび、1つ数値が増加します。
3) 測定回数:1つの測定ポイントにつき、1~5回まで記録できます。(5回測定すると、測定ポイントが1つ増えます。)
4) Ia値:ランマーを地面に落下させたときに計測されるインパクト値です。
5) 現在の測定モードを表示しています。モードキーを押すたびに測定モードが変化します。
6) 電池が低下すると点滅します。充電の目安になります。

測定データの確認

● 測定値表示画面(表示器)

測定値が現場で印字できますので、測定データの提出もスピーディーです。
1) 印字した日付です
2) 最初の5点を記録した日付が印字されます
3) 「第1測定ポイントの5回測定分のデータ」を表します
4) 1~5点までのIa値の測定データです
5) 1~5点までのCBR値の測定データです
6) 5点測定データの平均値です
7) 5点測定データの最大値です
8) 5点測定データの最小値です

関連商品

特 長

●載荷のための反力が不要で、低コストで各種パラメータの測定が行える
●重機の入れない現場でも使用可能で、施工管理品質が向上
●測定に時間がかからず、スピーディー
●小型で軽量、操作が簡単で、試験者を選ばない
●電源は電池式で、電源を気にせずに現場測定が可能

用 途

●擁壁・築堤・鉄塔・橋梁・基礎設計施工管理
●住宅基礎・宅地造成における宅盤等の施工管理
●建設汚泥リサイクル土の再利用判定
●電設・ガス・水道・下水道における管埋め戻しの施工管理
●その他、コンクリート二次製品の敷設地盤の強度管理
●運動競技場・ゴルフ場でのコース硬さ管理
●仮設足場基礎の支持力管理

▲pagetop

仕 様

本体部

寸法 / 重量 Φ150 x 1050 mm(ケース収納時)/ 11.5㎏
ランマー ・重 量:4.5㎏
・落下高さ:45㎝
・打撃面直径:0.00196m²
・固 定 法:1支点バネ式構造
操作スイッチ 測定開始スイッチと連動式
三脚 開閉自在一段伸縮式

表示部

寸法/重量 W 230 x H 110 x D 100 mm / 1.25 kg(電池含む)
電源 単3電池 x 4本
LCD表示 4行 x 20桁表示(数字、カタカナ、ローマ字表示)
表示内容
(スクロール表示)
Ia値・CBR・K30・c・φ・qcの測定値、測定数、平均値・最大値・最小値の統計計算値、管理番号
外部出力部 外部プリンター用:RS232C / パソコン用:USB
※印字項目は測定年月・日時、測定値、統計計算値

付属プリンター

寸法 W 90 x H 65 x D 125 mm
総重量 0.65 kg(電池・ACアダプター含む)

収納運搬ケース

寸法 ・本体用:W 1110 x H 290 x D 260 mm
・表示器用:W 370 x H 160 x D 330 mm
重量 ・本体用:7.5 kg
・表示器用: 3.2 kg
素材 アルミニウム

適用可能範囲

○最大粒径が37.5 mm以下で10 mm以上の礫含有率が30%未満の土質材料
○地盤支持力度が294.3kN/m²以下の構造物(高さ5m 以下の各種擁壁、ボックスカルバート等)工事における支持力度算定
○道路工事における路床のCBR 値および地盤反力係数の算定

関連商品

「キャスポル」用の別売品です
(なお、「従来型キャスポル(MIS-244-0-61型)」本体は現在販売終了しています)

1 取手(ランマー引き上げ用)

お客様方で取り付け可能です

2 解錠レバー用取手

お客様方で取り付け可能です

3 カールコード表示機と本体部の接続コード

お客様方で取り付け可能です

4 本体部コネクター保護用
ゴムキャップ

お客様方で取り付け可能です

5 ランマー高さ保持ブロック用 ピン

取り替え詳細は、お問合せください。

6 ランマー固定ピン

お客様方で取り付け可能です

7 本体用三脚

お客様方で取り付け可能です

8 クランプレバー(本体用三脚の開閉調整レバー)

お客様方で取り付け可能です

9 本体用三脚 固定ネジ(M5とM6の2種あり)

M5=ネジ径が5mm / M6=ネジ径が6mm

10 本体用三脚 固定ネジ用スペーサー

三脚と固定ネジの隙間に入れるプレート(M6ネジには不要)

11 表示器 電池用フタ

12 表示器用 ニッケル水素電池(単3型 4本)

13 表示器用 電池充電器

14 プリンター

15 プリンター用ケーブル(表示器との接続用)

16 プリンター用バッテリー

17 プリンター用 充電ACアダプタ

18のACコードとあわせて使用

18 プリンター用 充電用ACコード

17のACアダプタとあわせて使用

19 記録紙

「キャスポル」新規購入時には、3本同梱されています

20 本体用 肩掛けベルト

21 表示器用 肩掛けベルト

22 収納運搬ケース 本体用

留め具のみの販売はしておりません(修理対応)

23 収納運搬ケース 表示器用

留め具のみの販売はしておりません(修理対応)

24 収納運搬ケース用 取手

お客様方で取り付け可能です

25 表示器用 ACアダプター従来型キャスポル用

従来型(プリンターが表示器と一体になったタイプ)用です。

【 キャスポル 測定方法 】

1) ランマー固定ピンを外す

測定ポイントにキャスポルを運び、本体(三脚部)のランマー固定ピンを外します。抜いたピンは必ずピンホルダーに挿しておいて下さい。

2) 本体(三脚)の水平を出す

aランマーシャフトの赤い線とブロック上面が一致するよう三脚を伸縮させながら、b 水準器で水平レベルを出し、c クランプで脚を固定します。

3) 本体と表示器を接続する

本体(三脚部)の検出器保護カバーを外し、カールコードで表示器と接続します。
(表示器の接続部は背面左下部にあります。)

4) 表示器の電源を入れる

表示器の背面にある電源スイッチを左に押し、電源を入れます。

5) 測定モードを選択する

表示器の「モード」キーを押し、測定モードを選びます。「CBR」「qc」「Φ」「c」「k30」が選べます。

6) ランマーをセットする

ランマー引き上げ取手を「カチッ」と音がするまで引き上げます。
(勢いよく引き上げ過ぎると機体の破損につながりますので注意してください。)

7) ランマーを落下させる

本体上部のランマー落下レバーを速やかに左に廻し、ランマーを落下させます。
(ゆっくり廻すと正しく測定できません。)

8) データを確定する

表示器にIa 値と測定モード値が表示されますので、「リターン」キーを押しデータを確定します。
(明らかに異常な値であれば、「リターン」を押さず、再度測定してください。)

9) 6~8を5 箇所で行う

1 測定ポイントにつき、図のように5 箇所測定を行います。
(データは5 箇所分で1 測定ポイント分として保存されていきます。 〈 例〉「001-1」~「001-5」がセット)

注 意

●測定ポイントは平坦な場所を選びます。
(平坦な場所が見つかりにくい場合は、地盤面を乱さぬ程度に整形するか、標準砂等を薄く散布して平坦に仕上げます。)
●測定ポイントにつき、5 回測定せずに電源を切ると、その測定ポイントのデータは保存されません。
5 回未満でデータ保存をされる場合は、「保存」キーを押してください。
●データは、最初の測定ポイントを測定した日付で記録されていきます。
(仮に測定が数日間に渡っても、データ日付は最初の測定日のままです。日付をクリアするにはデータを消去する必要があります。

▲pagetop