コンクリート:[硬化コンクリート]コンクリート気泡組織測定装置
MIC-840-0-01
[製品技術概要]
硬化コンクリートの気泡組織は、コンクリートの耐久性に大きく関係し、
特に気泡計測で得られる空気量、気泡間隔係数は凍結融解に対する抵抗性の指標となります。(→用語集「気泡間隔係数」)
その測定手法としては、ASTMで規定された「リニアトラバース法」や「修正ポイントカウント法」がありますが、
どちらも多大な時間と労力がかかり、また測定者による個人差が生じます。そこでPCで画像処理により解析する方法が開発されるようになりましたが、
硬化コンクリート中の気泡とセメントペーストとの識別手法を確立できていませんでした。
こうした問題を解決するため、マルイは独自の気泡組織測定装置を開発しました。
蛍光染料を添加したシアノアクリレートを、コンクリート試料中の気泡内に充填した後、
試料に紫外線を照射することにより気泡組織のみを発光させると同時に、
その際の輝度について一定閾値により二値化することにより画像処理を可能にしたのです。
操作や取り扱いも簡単ですので、気泡組織をこれまでより手軽かつすばやく測定することができます。
仕 様
準拠規格 | ASTM C 457 |
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高 倍 率 撮影装置 |
・[IEEE1394カメラ]:高解像度 1/2 インチプログレッシブスキャン CCD カメラ 145 万画素 ・[マクロレンズ]:固定倍率 1 倍 WD:65 mm ・[紫外線ランプ]:リングランプ外径 80 mm 平均寿命 1000 h ・[取り付け架台]:カメラアタッチメントポール、紫外線ランプアタッチメント付 |
XY ステージ (スタンド固定タイプ) |
・[XY ステージ] :2 軸 ± 75 mm ステージ面 125 × 125 mm / 分解能 0.002 mm (ハーフステップ時 0.001 mm) ・[コントローラー]:2 軸ドライバ USB・RS232C |
気泡解析ソフト | ・[解析法]:面積法/オートリニアトラバース法/マニュアルリニアトラバース法 ・[解析項目]:気泡数 / 単位面積あたり気泡数 / 累計気泡面積 / 平均気泡面積 ・[処理項目]:標準偏差 / 平均気泡径 / 空気量 / 比表面積 / 気泡間隔係数 他 |
XY ステージ | 計測間隔指定、自動 / 手動移動 |
汎 用 画 像 解析ソフト機能 |
個数・面積・形状係数・円形度係数・濃度測定・色計測・キーマクロによる自動計測・粒度分布・各種グラフ表示 他 |
その他 | 計測用パソコン・液晶ディスプレイ付 |
その他
供試体作成には縦型研磨機 (MIC-196-0-01型) が必要です。詳しくは「別売品」ページをご覧下さい。
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MIC-196-0-01 型 「縦型 研磨機」
コンクリートの気泡組織測定に用いる供試体を、鏡面研磨することができる研磨機です。
φ100 mm、高さ5~100 mmまでの円柱供試体を、専用サイドクランプでしっかりホールドし、確実に研磨します。
●サイドクランプが横方向と同時に下方向へもしっかり押さえつけ、ワークの浮き上がりを防止
●側面部カバーは、強化アクリル樹脂仕様
●供試体セット台が前後にスライドし、均一な研磨を実現
(ACサーボモータ制御)
仕 様
研磨機構 | ・昇降:手動ハンドル送り機構 ・供試体セット台スライド:ACサーボモータ 0.1 kW - 1/5減速機付 ・盤回転:AC200V - 1.5 kW - 2P |
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冷却方式 | 水冷式 / 研磨盤回転連動式給水 |
給水装置 | 研磨盤内部より給水(回転連動式) |
排水装置 | コアクランプ下部側面より、ホースにて排水 |
クランプ方式 | ・サイドクランプ装置(5 ~ 100 mm 厚の供試体に使用可能) ・クランプストローク 5 mm |
適用供試体 | φ 100 mm / 厚み 5 ~ 100 mmまで |
昇降・スライド機構 | LMアクチュエータユニットによるスライド機構 |
外寸法 / 重量 | W 800 x D 600 x H 1300 mm / 約 200 kg(操作盤は除く) |
研磨盤 | φ 125 mm 1枚(メタルボンド) |
一次側電源容量 | 20A(配電盤容量) |
材 質 | ・架台部:鋼製(防錆塗装処理) ・水回り部:AL & SUS材仕様 |