「地盤改良」に関わる技術評価証明 報告書 (第3 回更新版)
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-1-1. 簡易支持力測定器の原理および構造 簡易支持力測定器(以下、キャスポルという)は、ランマー(重錘)を一定の高さから地盤に自由落下させたときに生ずる衝撃加速度の最大値とCBR値、K30値、qc値などと相関させる衝撃加速度法を基本原理としている。 キャスポルの構想図を図―1に示す。キャスポルは本体部と表示部とから構成されており、直径50㎜、質量4.5㎏のランマーを高さ45㎝から自由落下させ、ランマー内蔵の加速度計で衝撃加速度を測定し、その値と関係式から求めたCBR値等を表示器のディスプレイ上に表示する。 図―2に、加速度計から表示器内のCPU(中央演算装置)までの回路図を示す。加速度計で測定された衝撃加速度から最大値を検出してCPUに記録し、その値を以下に示すインパクト値(Ia)に換算してディスプレイ上に表示する仕組みになっている。 図―3に、ランマーが砂質土地盤、粘性土地盤に自由落下したときに加速度計が捉えた出力波形の一例を示す。双方の波形とも、ランマーが地盤に当たると同時に立ち上がり、少し遅れて最大値、最小値が現れて減衰する形状である。DOWNUPON-OFFランマー(加速度計内蔵)(質量4.5㎏,直径50㎜)表示器コネクターハンドルスイッチレバー三 脚(地盤面)図―1 キャスポルの構造加速度(gal)2.78×980(gal)インパクト値(Ia)=

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