「地盤改良」に関わる技術評価証明 報告書 (第3 回更新版)
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-10-(2) 擁壁基礎地盤の良質土置換例 道路改良工事における道路拡幅に伴い設置する擁壁(高さH = 3 m、底盤幅B = 1.8 m)の基礎地盤支持力を、キャスポルを用いて検討した。因みに、この重力式擁壁の設計許容支持力は、103.7 kN/m2である。キャスポルを用いて地盤の衝撃加速度を測定している状況を写真―1、写真―2に示す。 写真―1に示す施工地盤(No.1測点)は砂質土地盤であり、写真―2の地盤(No.2測点)は粘性土地盤であった。 キャスポルの測定値、その値から計算した地盤の許容支持力、スウェーデン式サウンディング試験の測定結果を表―3に示す。 これらの結果から、両方の施工箇所における地盤の地耐力が不足していることが判明し、両地点の基礎地盤を良質土に置換することに決定した。 同一地点で行ったスウェーデン式サウンディング試験からも、同様な結果が得られた。400400020001:0.2r1=1.8t /m36.8kN/m2141.1kN/m2写真―1 No.1測点写真―2 No.2測点図―11重力式擁壁の断面図

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