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コンクリート:[耐久性・環境試験機]コンクリートの断熱温度上昇量推定システム「IATER (イータ)」

MIT-686-3-11, MIT-686-3-12, MIT-686-3-13

[製品技術概要]

「IATER(イータ)」は、温度制御を行わない、新しいコンクリート断熱温度上昇量推定システムです。
原理として、容器自体の熱的特性(熱伝導率など)を把握した上で、FEM(有限要素法)によって測定データを逆解析し、断熱温度上昇量を導き出します。 これにより、導入・稼働ともに低コスト化し、また、人的・制御的誤差のないデータ取得を可能にしました。

キャリブレーション不要で、人的・機械的誤差で試験結果が左右されない

[IATER(イータ)]は、独自の断熱容器と解析ソフトから断熱温度上昇量を推定しますので、 既往の装置と異なり、大がかりな設備や試験毎のキャリブレーションは不要です。そのため、キャリブレーションにとられる時間や手間を削減でき、 人的・機械的誤差の恐れも解消できます。
また、消費電力は測定に用いるデータロガーのみですので、低コスト・省電力にも貢献します。

センサー設置、温度測定、データ解析の3ステップ

専用ソフトによる逆解析

ソフトでは軸対称2次元モデルの有限要素法と、最小2乗法を用いています。
断熱容器にセットされたコンクリートは水和熱により温度上昇を始めますが、その発熱温度は断熱容器を伝達し外気に奪われていきます。 この熱の奪われ方を時系列に解析し、測定値(コンクリート中心温度・断熱容器温度)と解析結果の差が最少になるように断熱温度上昇量を推定しています。
解析結果にはQ、α、βの値を出すことができ、また、グラフと数値の両方が保存可能です。

独自の容器で、安定した温度測定と、試料量の少量化を実現

測定に使う容器は、均一な断熱素材と、高精度な加工により、安定した測定温度が得られるように設計されています。 この容器内温度の安定により、各種試料の比較試験が可能です。

小型で、省スペース

本システムは、大がかりな設備を必要とせず、必要なのは断熱容器とデータロガーの設置スペースだけです。
容器は、直径72㎝、本体高さ85㎝ 重さ25㎏と非常にコンパクトな形です。(容積0.35㎥)
また専用台車に載せているため移動も簡単です。

仕 様

供試体練り上がり温度 約 20 ℃
測定環境温度 20 ℃ ± 2 ℃
測定精度 0.1 ℃
温度測定箇所 試料中心1ヶ所 / 容器1ヶ所 / 外気温1ヶ所
試料容量 約 30 ℓ
構 成 試料容器、外容器、温度センサー、専用解析ソフト
オプション パソコン、データロガー
種類 MIT-686-3-11型:1 連型
MIT-686-3-12型:2 連型
MIT-686-3-13型:3 連型

※本製品による算出結果はあくまで「推定値」となりますので、ご了承下さい。

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