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コンクリート:[耐久性・環境試験機]コンクリート複合劣化促進試験装置(チャンバータイプ)

MIT-689-3-40

[製品技術概要]

塩害や中性化、凍害、ASRなどの主要なコンクリートの劣化のメカニズムはおおよそ解明され、 個別に対応が行われていますが、二つ以上の劣化が同時に起こる「複合劣化」の仕組みの解明は、まだ充分とはいえません。

本装置は、コンクリート材料を塩水噴霧-気中凍結-乾燥(+CO2濃度制御)の組み合わせ条件下に置き、複合腐食劣化促進試験を行うことができる装置です。

装置の構造特長として、塩水噴霧にマルイ独自のエジェクター方式を採用していますので、ファンを用いず塩水湿度分布を均等にする事ができ、試験槽が広く、ランニングコスト・機器の故障発生を抑えることができます。
また省スペース設計のチャンバータイプですので、試験室を有効にお使いいただけます。

「塩水噴霧」「気中凍結」「CO2濃度制御」「恒温恒湿」条件の組み合わせでサイクル試験が可能

本装置は、「塩水噴霧」「気中凍結」「CO₂ 濃度制御」「恒温恒湿」の各試験を任意でプログラムしサイクル運転することができますので、お手軽にご希望の複合劣化条件で試験を行っていただけます。

「塩水噴霧モード」は、独自の「エジェクター方式」により、均一な塩水湿潤状態を実現

本装置の「塩水噴霧モード」には、独自の「エジェクター方式」を採用しています。

この方式では、噴霧用エジェクターダクト内にて温度コントロールされた塩水をスプレーノズルから噴霧させ、槽内に塩水蒸気を充満させるます。
同時に、気流の速いところの気圧は周囲より低下する「エジェクターの原理」から対流が起こり、槽内の塩水蒸気が循環します。

結果、ファンを使わずに塩水空気分布を均等にする事ができますので、試験槽を広く取ることができ、また長時間の試験でもランニングコストや機器トラブル発生率をおさえることができます。

CO₂漏れ対策も万全

ドア部には二重特殊パッキンを使用し、CO₂が漏れないようにしています。
また、「安全自動ロック機能」で、試験中に不用意に装置扉を開ける事故のないよう、安全対策も考えた構造です。

「任意運転(プログラム運転)」も、「定値運転(手動操作)」も可能

運転は「任意運転(プログラム運転)」と、「定値運転(手動操作)」の2種類から、操作していただけます。

●「定値運転(手動運転)」では、温度・湿度・CO₂濃度・塩水温度などの条件を設定・確認しながら、運転を行っていただけます。

●「任意運転(プログラム運転)」は、「塩水噴霧」「気中凍結」「CO₂濃度制御」「恒温恒湿」の試験を、ステップに分けて、時間・温度・濃度等をご自由に設定、サイクル運転を行っていただけます。

「異常発生お知らせ機能」でトラブルの連絡もスムーズ

万が一、装置にトラブルが発生した場合、異常箇所が点灯表示され、原因と対処方法も表示されますので、お客様で即時にトラブルに対処していただくことができます。
その後、動作チェック機能で復旧をスムーズに確認していただけます。
また、漏電チェックも自動で行い、漏電箇所を表示いたします。

仕 様

試 験 ・[ 塩水噴霧 ] 温度 : 常温 ~ + 80 ℃
・[ 凍結融解(気柱凍結)] 温度 : - 30 ℃ ~ + 40 ℃
・[ 乾燥 (恒温恒湿) ] 温度 : + 20 ~ + 80 ℃ / 湿度 : + 30 ℅ ~ 80 ℅ RH
・[ 中性化促進 (CO₂ ] 濃度 : 0 ~ 10 ℅ (恒温恒湿運転時)
本体外寸法 W 1660 × D 1100 × H 1840 mm
槽内有効寸法 W 800 × D 600 × H 1050 mm 
試験槽材質 槽内:SUS 316 L 又は耐塩水材 / 槽外:SUS 304 製
棚耐荷重 100 kg / 1 段
スプレーノズル 6 ヶ所 
操 作 タッチパネル式ディスプレイ操作盤
電 源 三相 / AC 200 V / 100 A

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